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テックワークス社員を紹介!弓野 詩苑さんってどんな人?

テックワークスでクリエイティブディレクターとして活躍する弓野さん。幼少期からの経験を振り返って、弓野さんの人柄やクリエイティブディレクターに至る原点を探っていきたいと思います。

「なんで?」が止まらない!好奇心旺盛、元気なしーちゃん 

――まず、出身や生い立ちなどお聞かせください。 

弓野:札幌生まれ、札幌育ちです。子供の時は「しーちゃん」と呼ばれていました。大学生になってVR系の活動で知り合った人たちからは「しお」、社会人になった今は「しおん」と呼ばれていますね。幼稚園の時から中学ぐらいまで、通信簿のコメントに「元気」っていうワードが常にあるような子どもでした。先生に「声が大きい!」と怒られたり。授業中も、分からないことがあればすぐに手を挙げて質問する子でした。友達や先生に「なんで?なんで?」と聞くことが多かったです。何か分からない事をそのままにしておくのが嫌で、すぐに知りたかったんです。 

小学生の頃は竹馬や一輪車、児童館での勉強や遊びが楽しみでした。友達と一緒に「サタデー・テーリング」というスタンプラリーを楽しんだこともあります。地下鉄やバスを使って札幌市内の施設を巡り、スタンプを集めると記念品がもらえるという札幌市交通局が開催していたイベントです。友人と5人ぐらいで、土曜日になると「今週はあそこに行こう」と計画して、札幌の施設を回っていました。おかげで水道記念館や博物館など、札幌市の施設に詳しくなりました。 

部活を通じて学んだ、人としてのあり方とやりぬく力 

――中学生時代はどんな活動をしていましたか?

弓野:中学校では、小学校時代の友達に誘われて女子バスケットボール部に入りました。その友達は辞めてしまったのですが、自分は最後までやりきりたいと思って卒業まで続けました。選手として活動するよりも、スコアシートを作ったり、マネージャー的な活動が楽しかったです。運動は得意ではなかったのですが、チームに貢献したいという気持ちが強く、先輩たちと出かけたりすることも楽しみでした。 

部活の先生は挨拶や細かい気配りに厳しく、人としてのあり方について部活動を通して学んだことは大きいです。小さな仕事でも、誰かがやらなければならなりません。私自身率先してやってきましたし、後輩だからといってやってもらえることも当たり前ではありません。やってくれる人のありがたさを忘れないようにというのは、今も大切にしています。 

――高校時代はどんな経験をしましたか? 

弓野:高校では北海道科学大学の付属高校に進み、歌うことが好きだったので合唱部に入りました。もともとは同好会だったので、ゆる~く活動できると思っていたんです。ところが私が入学した年に正式な部に昇格して、さらに全国大会に行った経験のある先生が顧問になりました。部員も中学校から合唱部だった子も多く、合唱未経験者は私を含めて3、4人。大変でしたが、中学のバスケ部と同じく「ここでやめるのは嫌だ」と思って、みんなで励まし合って3年間続けられました。 

それに私、置かれた状況の中で、自分がどうしたら楽しめるのかを考えるのが好きなんです。みんなを元気付けられる存在になったらいいんじゃないかとか、その場所に居る意味を常に考えていました。そういえば、バスケットボール部で行っていた体幹トレーニングを合唱部のみんなでやったりもしましたね。合唱はピシッと立って歌うため、体幹の強さはすごく大事なんです。 

合唱部では、学校のイベントに呼ばれたり、先生の繋がりがある病院や地域のイベントに出演したりして、だんだん外で歌う機会が増えていきました。これらを通じて、学校の外部の人とコミュニケーションを取ることができたことは、とても楽しかったです。

大学での挫折とクリエイティブディレクターへの道 

――大学で理学療法学科を目指した理由について教えてください。 

最初のきっかけは小学校の時、地域のお店を手伝ったりする学習プログラムで、ケアセンターに行ったことです。そこでお年寄りの方々と話したり、一緒に歌ったりするのが楽しくて、「こういう仕事、いいな!」と思いました。人の役に立てて、誰かに感謝されるような仕事につきたい。そう考えて、いろいろな職業を調べているなかで、各施設には理学療法士という人たちがいることを知りました。自分の知識を通じて、その人の運動がより良くなるようにサポートできるようになりたいと、理学療法士を目指すようになりました。 

――その後、メディアデザイン学科に転学しました。どうしてその選択をしたのか教えてください。 

いざ大学に入ってみると想像以上に授業が難しく、自分の学力の足りなさを感じました。難解な専門用語が多く、英語も覚える必要がありました。1年間は頑張って勉強しましたが、点数が取れずに辛い時期もありました。自分が医療を受ける立場だったら、もっと知識のある人に担当してもらいたいんじゃないか、と考えるようになりました。 

そうして他の道を模索するようになった時に、メディアデザイン学科の授業を取り始めました。実は高校生の時から楽しそうだなと思っていたんです。あと、チームでなにかに取り組むとか、専門的な知識や技術を持っている人のそれぞれの良さを模索してみんなでなにかを作り上げていくのが好きで。そういうことに関われる仕事がないかなと調べていた中で出てきたのが、「クリエイティブディレクター」でした。転学の面接でも、転学してからも、まわりの人たちに「私、クリエイティブディレクターになります!」と言い続けて、今に至っています。 

――メディアデザイン学科に転学した後、どんな経験がありましたか?

 弓野:メディアデザイン学科では、テックワークスの社長である鈴木さんの授業を受ける機会がありました。その中でTEDxSapporoのトークを聞いて興味を持ち、ボランティアとして参加するようになったんです。その後、鈴木さんの会社でアルバイトも始めました。 

また、大学の先輩から「VR∞M(ブルーム)」というVRコミュニティを紹介されて、出入りするようになりました。そこで出会った仲間たちとコロナ渦の2020年にバーチャル成人式を、2021年と2022年にはバーチャル雪まつりを開催。実はVRには最初あまり興味がなかったんですが、これらの企画をきっかけに次第に興味を持つようになりました。 

その後、科学大学のサポーターである藤井克仁客員教授と協力して、室蘭水族館のXR(※XR VR、AR、MRなど、先端技術の総称)プロジェクトを立ち上げ、「室蘭AR魚図鑑」を作成しました。このプロジェクトは科学大の「夢プロ」という制度を活用して予算を得て進めたものです。こういった経験を通じて、自分自身が新しい分野に挑戦する楽しさや可能性を感じることができました。 

――卒業後はどのような進路を考えていましたか? 

弓野:実は卒業後の具体的な就職先について深く考えていませんでした。大学で進めていたプロジェクト、特に装具手帳のアプリを完成させたいという思いが強かったんです(※末尾のリンク参照)。それもあって、テックワークスでのアルバイトが楽しく、そのまま働くことになりました。

専門知と技術の融合で、現場の課題を解決! 

――今後取り組みたいことや目標について教えてください。 

弓野:学生生活を通じて得た学びや、友人・先生とのつながりから得た経験を、これからも活かしていきたいと思っています。特にITは時代とともにどんどん発展しているので、その力を使えば解決できることもますます広がっていくと感じています。そうした変化にみんなで取り組んでいけたらいいなと思っています。 

もともと小学校や中学校の頃から、医療や福祉の分野に携わりたいという思いがありました。今はテクノロジーを通じてその思いを実現したいと考えています。でも、解決策は必ずしもITにこだわる必要はないと思っています。それぞれの得意なことや知識を持ち寄って、みんなで知恵を出し合いながら、一つのものを作り上げて課題を解決していく。そういう形で社会に関わっていきたいです。 

――医療や福祉への思いは、今も変わらず持ち続けているんですね。 

弓野:はい。私たちは医療や福祉そのものの専門家ではありませんが、医療の現場で働くプロの方々と関わる機会が増えてきて、より現場に近い課題を肌で感じることができるようになりました。そうした中で、もっと自分たちにできることがあるんじゃないかと感じています。いろんなアイデアが出てきて、その中でできることを模索し続けているのが、今のモチベーションになっています。 

まだ入社3年目ですが、テックワークスでの業務を通じて成長しながら、自分なりの形で社会に貢献できたらと思っています。 

幼少期から人一倍好奇心と行動力に溢れていた弓野さん。なにより、チームへの貢献、仲間や地域の人たちとのコミュニケーションを大切にする姿勢は、社会とテクノロジーの間をつなぐ「クリエイティブディレクター」の礎となっています。大変な状況に直面しても前向きに進んでいく、テックワークスが誇る「元気印」です。 

今の仕事内容については、出身校のウェブサイトにてインタビュー記事が掲載されています。 

「学び」が続くかぎり、私は成長し続ける。|卒業生インタビュー|北海道科学大学】 

こちらは、弓野さんが担当した「デジタル装具手帳」リリースに当たって公開されたブログ記事です。 アプリで安心装具利用 | 札幌のアプリ開発会社 有限会社テックワークス 

弓野さんの学生時代から、クリエイティブディレクターとしての取り組みの過程が紹介されています。ぜひ合わせてお読みください。