国、宗教、人種、文化、信じるものを超え、共に祈ることを目的に「共に生きる、共に祈る。」プロジェクトですが、世界にはウクライナなど多くの紛争が起こっていることを受け、共に平和を願い祈る映像を制作しました。弊社は、制作（ディレクション、撮影、編集）に関わりました。
共に生きる、共に祈る。ー平和への祈りー
祈り手（出演者）
今回は前回にも増して、多様な立場の方に集まっていただきました。
- アイヌ文化継承者であり、トンコリ奏者の 小川 基 （ToyToy） さん。
- ロシア発の新しい楽器、RAVVast奏者 の SAYO さん。
- 青峯山観音寺 住職 の 米本 智昭 さん。
- 成田山瀧泉寺 住職 の 山瀬 珠香 さん。
- 天理教白老分教会 会長 の 岩倉 健太 さん。
- STVアナウンサーであり、今回は司会 朗読を行った 宮永 真幸 さん。
様々な祈り
アイヌの祈り（オンカムイ）
オープニングの祈りと、クロージング前の祈りは、小川 基 （ToyToy） さんにより、アイヌ民族に伝わるカムイを迎え入れる挨拶で行いました。
声明（しょうみょう）
珠香さんの、静寂なる声明にて仏様をお迎えする道場を荘厳。
智昭さんの、華やかなる声明にて仏様の徳を讃じ願いを届ける。
よろづよ八首
岩倉 健太 さんにより、第一首から第八首で構成される天理教の歌を歌いました。
人間世界を創った親神が、その目的、過程を歌で表現しています。
朗読「あなたのあした あしたのわたし」
STVアナウンサー の 宮永 真幸 さんは、オリジナルの詩「あなたのあした あしたのわたし」を、SAYO さんのRAVVastの音色、小川 基（ToyToy）さんのトンコリの音色と共に朗読しました。
祈りのセッション RAVVast ＆ トンコリ
トンコリ奏者の 小川 基 （ToyToy） さん、RAVVast奏者 の SAYO さんによる共演を行いました。
RAVVast（ラヴァスト）はロシア西部ウラル山脈の麓の工業都市ペルミにあるRAVVast社が、2013年に送り出した9音から10音で構成された音階のある鋼鉄製の打楽器です。この地域に継承されてきた熟練の鉄加工技術による数々の工程を経て作られます。アール・ヌーヴォーを想わせる美しいスリットによりチューニングされたディープな余韻と独特なハーモニクスサウンドが魅力です。
トンコリは樺太アイヌの人達が北海道のアイヌにも伝えてくれた楽器です。人の形をしていて、子供を抱くように抱えて弾きます。
行法（ぎょうぼう）
道場を浄め結界
仏様をお迎え、おもてなしをし
手に印を結び 口に真言 心を浄め 仏様と一つになる
その功徳は最上の香り
虚空に遍満し祈りを包み込む
皆の平和への祈りが光となって世界を照らし
巡り巡って皆の幸せへとつながりますように
振り返り
今回、映像作品として祈りを届ける機会を再び得ましたが、一日でも早く世の中に平和な日々が訪れることを祈っています。本作品では、祈り手の皆さんによる様々な形での祈りと、それぞれの平和への思いを受け取ることができます。私自身も、一人一人の力は小さいもしれませんが、少しでも行動を起こすことはとても大切なことと感じています。今回の企画に賛同し、祈りのメッセージを送っていただいたみなさまにも感謝しています。エンドロールをぜひご覧ください。
有限会社テックワークス 代表取締役 鈴木卓真