有限会社テックワークスは、北海道ニュートピアデータセンター研究会(HNDC)が開催した「HNDCが提言する日本のデジタル社会の未来と実実装」第2回イベント「札幌圏超成長戦略 by デジタル」にて、ライブ配信に関わりました。
北海道ニュートピアデータセンター研究会について
この研究会は、北海道大学の山本強 特任教授が代表となり、2020年7月に立ち上がりました。日本のITインフラの変革の大きなきっかけとして、北海道をデータセンターの集約場所にできないか検討、そのために必要なITインフラとして北海道と北米・北欧、東京を直結する光海底ケーブルネットワークなどを整備するための活動を行っています。
弊社のかかわりについて
会場は北海道大学のFMI(フード&メディカルイノベーション)国際拠点 1F 多目的ホールでした。横長でとても広く綺麗な会場でした。コロナ過ということもあり、会場には少人数、Zoomでの参加者とYouTubeでの観賞を組み合わせたオンラインでの配信を行いました。
多目的ホール | 北海道大学 フード&メディカルイノベーション推進本部 (hokudai.ac.jp)
弊社では映像系は2台のカメラで撮影し適宜スイッチング、音響系は会場のPAから直接取得するかたちでZoomへの配信を行いました。ネットワークは有線の爆速でした。
用意したカメラは、アップ用の「SONY α7C, SONY SEL70300G」と、全体用の「SONY HDR-CX720」です。スイッチャーは「ATEM Mini Extreme ISO」。カメラは2台なのでスイッチングだけを考えるとオーバースペックなのですが、USB-Cが2系統あるので、1系統は録画、1系統はUSBカメラとしてPCに接続する使い方です。
準備でのトラブル発生と解決方法
Zoomからの音声を会場のスピーカーで流す場合ハウリングが発生してしまうためそれを防ぐことが課題でした。幸いなことに、今回はZoomでの参加者は直接音声で質問をすることはなく、すべてチャットでの質問を受け付けることになったためそもそもハウリングを起こすような状況ではありませんでした。
音響は鬼門です。今回、会場のマイクを6台使用しましたが、スイッチをオンにすると干渉してノイズが発生するマイクがありました。調べてみるとワイヤレスマイクのチャンネルが受信機とあっていないことが問題であることが判明したので、マイク側の設定を変更し対応しました。
映像の方でも問題が生じました。いざプロジェクターへPC(mac)の映像を出力しようとすると、まったく映りません。macで大学の機材に接続するとよくあることです。落ち着いて解像度を合わせて設定します。通常これで映るのですが・・・全く映りません。ケーブルや接続アダプタに問題があることも考え、試しに手持ちのモニターに接続すると映ります。その後、手持ちの他のmac2台でも試しましたが映りませんでした。予備に持参したWindowsを接続しようとしたのですがうっかりSurface用のHDMI接続アダプタを忘れる始末で・・・これにはホント焦りました。
解決策は、予備で持ってきていた「ATEM Mini Pro ISO」でした。PCの出力をATEMに流しATEMから画面に出力をするという、アダプタ代わりの接続方法で備え付けの機材が受け付ける解像度にコンバートしてくれました。
ライブ配信を終えて
今回のライブ配信は、配信中のトラブルもなく安定して配信ができました。普段はヘッドホン越しの音声は、音として捉えてしまうため、内容はあまり入ってこないのですが、今回は弊社にも関連するような内容だっただけに、思わず聞き入ってしまいました。登壇者もとても豪華で、海底ケーブルやデーターセンターの話には、インターネットの始まりにも似たワクワク感を覚えました。当日の朝はNHKニュースでも取りあげられていましたし、講演後もニュースにも取り上げられていたので、多くの人の目にもとまったのではないでしょうか。
コロナ過でも、山本 強 先生や 村井 純 先生をはじめとして多くの関係者による、世界を変えるような新しいことを始めるエネルギーに触れてとても有意義な一日でした。